相続の手続きをスムーズに進めるためのポイント

相続の手続きをスムーズに進めるためのポイント
面倒な手続きを含む相続でスムーズに完了を迎えるためのポイントは、全体の流れを把握しておくことです。
いくつかの重要な手続きを経て完了へと向かうことになるので、流れを把握しておかないと何度も立ち止まってしまう可能性もあります。
先ずは遺言書の有無を確認しましょう。
遺言書が有る場合と無い場合とでは、手続きに違いが出るのでしっかりと確認しておかなければいけません。
次に対象財産をリストアップする作業をすることになります。
遺言書がある場合は、そこに詳細が記載されている場合が多いので、参考にすることができます。
リストができれば相続人の確定が必要です。
戸籍などから相続人を確定して、それぞれの意思を確認します。
放棄する人がいれば速やかに手続きをとってもらいます。
後はそれぞれの相続分を確定させて、それに従って名義などの変更手続きをとって、承継した内容に応じて税金を支払います。
面倒な部分もあるので、信頼できる専門家と共に進めていくとよりスムーズに終えることができます。
相続手続きにおいて必要になる印鑑証明書とは
相続手続きにおいて印鑑を押印する場面に遭遇することになります。
金融機関ではいわゆる銀行届出印を使用することになります。
複数の金融機関で口座を保有していれば、複数の銀行印を使用している可能性はありますが、基本的に銀行サイドに登録されている限り特に限定されることはありません。
これに対して相続を原因とする所有権移転登記を申請するときには、遺産分割協議書に押印するべきなのは実印と厳密に決められています。
実印とは市区町村に住所氏名と共に登録しているもので、その旨の証明書を印鑑証明書と呼びます。
このように種類が厳密に決められているのは、真意に基づいて合意にたっしたということを客観的に証明することができるからです。
普通は実印を第三者に預けるということは想定されないことが理由です。
同様に理由から売買による所有権移転登記でも売主の三ヶ月以内に取得した印鑑証明書添付が必須とされています。
ただし相続ではこの有効期限は設定されていないという違いがあります。